那須塩原グレースチャーチ
2024年11月10日 |
「永遠のいのちの次元に生きる」 メッセージを聞く みことば (Ⅱコリント11:8b~9) 「(8b)私たちは、非常に激しい、耐えられないほどの圧迫を受け、生きる望みさえ失いました。(9)実際、私たちは死刑の宣告を受けた思いでした。それは、私たちが自分自身に頼らず、死者をよみがえらせてくださる神に頼る者となるためだったのです。」 A.私たちの信仰の次元は? 死後の永遠の命への希望と、地上での苦難を乗り越える為の希望との両方に支えられる必要がある。 B.講解の部分の概要 1.内容 29~32 パウロたち、使徒としての生き方は、死と常に直面したものであった。 33~34 「死者の復活」の否定が、いかに根拠がなく、悪い影響を及ぼすか、パウロは厳しく警告する。 C.テキストの講解 1.15:29 ~32 a . 30~31節「(30)なぜ私たちも、絶えず危険にさらされているのでしょうか。(31)兄弟たち。私たちの主キリスト・イエスにあって私が抱いている、あなたがたについての誇りにかけて言いますが、私は日々死んでいるのです。」 b. 30~31節を中心とした使信: パウロの使徒としての生き方は、死と常に直面したものであった。 復活の希望があるから、迫害に耐え、日々自分に死ぬ(肉の欲を殺し、神の御心を優先する)ことができる。 c.『地下墓所の殉教者-古代ローマの物語』 AD250年、ローマでは、皇帝デキウスが支配。円形闘技場では、大規模イベントが行われていた。古代ローマ文明に関する記録の中で、この一大行事ほど悲しいものは、他に見いだすことができない。特等席に皇帝が、付近に国の主なる人々が座した。 猛獣との闘いが繰り広げられる中、トラとライオンを仕留めたマーケルは、剣を放り投げ、叫んだ。 「皇帝!私はクリスチャンです。獣となら戦いますが、同じ人間に向かって手を上げたりしません。死んでも構いませんが、人を殺したりはしません!」彼は、負傷したアフリカ人に、心臓を突かれた。 ・・・迫害の激しい時代に生かされたキリスト者たちがおられた。彼らは、その厳しい時代にも関わらず、地下墓所を拠点として、莫大な数に増えていった。自分たちの命と引き換えにしてでも、主イエスへの忠誠に生きた。主イエス・キリストは、人間の救いのわざを成し遂げる為に、ご自身のいのちを捧げられた。人間が言わば獣よりも卑劣な生き方をしていた時代に、師なるキリストの崇高な教えに生きたキリスト者たちがいた。 2.15:33~34 a . 33~34節「(33)惑わされてはいけません。『悪い交際は良い習慣を損なう』のです。(34)目をさまして正しい生活を送り、罪を犯さないようにしなさい。神について無知な人たちがいます。私はあなたがたを恥じ入らせるために言っているのです。」 b.33~34節を中心とした使信: 私たちの主イエスのよみがえりが、どれほど激しい戦いを貫いてのものであったか、使徒パウロもまた、いのちを賭けて、人間の愚かさに勝つ戦いをしてくれた。そして、私たちに「目をさまして」「罪を犯さないようにしなさい」と呼びかける。 c.親衛隊の隊長の改心 主人公は、マルケルスというローマ親衛隊の隊長として最高職に任命された。彼はローマに赴任したばかりで、その日、この闘技場の場面を目撃した。名もない多くの老人や少女たちも、獣たちに勇敢に立ち向かい、賛美を捧げながら死についていくのを目の当たりにする。その姿は鮮明に彼の心に刻まれ、衝撃を受ける。彼は、実はキリスト者を捕える為に、ローマに派遣されたのだが、キリスト者たちの勇ましく殉教して行く姿を目にして、何がこれほどまでに彼らを変えていくのか、自分の目で確かめたいと願い、カタコンベ(地下墓所)に侵入する。そして、彼自身も、罪を贖うキリストを信じ、受け入れ、洗礼を受けていく。 D.結び 1.a .復活の希望があるから、使徒たちは、死と隣り合わせの苦難を乗り越え、永遠のいのちに生かされた。 b.主イエスも、パウロも、いのちをかけて、人間の愚かさに勝つ戦いをして下さった。 2.主の再臨を待ち望み、「目をさまして」「罪を犯さないようにし」、死者をよみがえらせて下さる神に頼る者とされていこう。 『ティンデル聖書注解-コリント人への手紙第1』、『コリントの信徒への手紙一』加藤常昭、「御翼」佐藤 順、『地下墓所の殉教者-古代ローマの物語』、他 |
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