那須塩原グレースチャーチ

「死者の中からよみがえり」　　　メッセージを聞く　

みことば　　　（Ⅰコリント１５：２０）
「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」

A.ひとり身を守り支える主
ご主人存命中、夜8：30頃の電話を夫人が取った。「今から殺しに行く」。夫人は「どうして？理由は？」と聞いて、話していくと、身に覚えのないことを先方は伝えて電話を切った。警察によると、地域一帯へのイタズラ電話だった。日々の生活で、内住の聖霊が、語るべき言葉や対応を助けて下さる。逆上せず、感情的にならず、恐れず、ひるまず、御霊の助けをひたすら仰ぎながら、冷静な対応を導いて下さる。いのちは神に任せて歩むことができる。

Ｂ．講解の部分の概要
１．内容
12～22　復活のキリストは、眠りについた人たちの初穂である。
23～28　世の終わりには、すべてが神の支配下に置かれ、最後の敵である死は滅ぼされる。

C．テキストの講解　　　　　　　
１．15：12 ～22　　　　　　　　　　　　　　
a . 20節「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ｂ. 20節を中心とした使信：
神は、キリストの復活により、その愛、恵み、赦し、義、平和、そして命を成就された。「キリストの復活は、彼の民が復活する保証であり証拠である」（ホッジ）。

ｃ．「復活」：使徒たちの説教の主旨
イエスの死人よりの復活は、使徒たちの変わらない反復句であった。「使徒の働き」全体は、復活を絶え間なく強調している（ペテロやパウロの宣教）。
発明王のエジソン、７歳で白血病のため天に召されたアンナ、交通事故に遭い、現場で意識を失っていた一婦人の亡くなる直前の、希望の証言等。

２．15：23～28　　　　　　　　　　　　　　　　　
a . 26～28節「（26）最後の敵として滅ぼされるのは死です。（27）『神は万物をその方の足の下に従わせた』のです。（28）そして、万物が御子に従うとき、御子自身も、万物をご自分に従わせてくださった方に従われます。これは、神が、すべてにおいてすべてとなられるためです。」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ｂ.26～28節を中心とした使信：
「死」は滅ぼされ、天国への入口と変えられた。世の終わりには、神の支配が完全に行われる世界が来る。そこは、神の愛、恵み、義、知恵で満ちており、もはや悪罪、死はなく、天地創造の時のように、神が良しとされた神の国がある。神の国では、神の愛と力の及ばぬところは一つもない。

ｃ．「君が還る場所」"90 MINUTES in HEAVEN"　
テキサス州のドン・パイパー牧師は、1989年1月18日、乗用車を運転中、橋の上でセンターラインを超えて来たトレーラートラックと正面衝突。パイパー師は、救急隊員により即死と判断されるが、現場を通りかかった同僚の牧師が祈っていると、息を吹き返した。怪我の状態を知った医師たちは、なぜ血液が全て流れ出なかったか、医学的には説明できないとしている。
甦るまでの90分間、臨死体験をしたパイパー牧師は、天国の門に行っていた。事故直後、師は即刻光に包まれ、喜びに満たされた思いで天国の門に立つと、自分を信仰的に導いてくれた人や、祖父や曾祖母、幼馴染で交通事故死したマイクや湖で溺死したクリフに出迎えられ、皆が抱きしめてくれた。天国では、年齢に意味がなく、誰もが完璧で、美しく、素晴らしい姿だった。『天国での90分間』は、46ヶ国に翻訳、700万人以上に読まれ、映画化。奇跡と感動の実話である書籍が世界的ベストセラーとなった理由は、人々は確かな希望を求めているから、と師は伝える。死後、永遠の命があることへの希望、そして、地上での苦難を乗り越える為の希望の両方が必要である

Ｄ．結び　
１．a ．キリストの復活により、神の愛、恵み、赦し、義、平和、そしていのちが成就された。
ｂ．世の終わりには、神の支配が完全に行われる世界、神が良しとされた神の国が完成する。
２．「万物は、唯一その初めであり終わりである方、神に還元されることになる。それは、万物が神に深く結ばれるためである」（カルヴァン）。

『ティンデル聖書注解-コリント人への手紙第１』、『コリントの信徒への手紙一』加藤常昭、「御翼」佐藤順、他