那須塩原グレースチャーチ
2024年10月27日 |
「最も大切な福音の内容」 メッセージを聞く みことば (Ⅰコリント15:3~5) 「(3)私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、(4)また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、(5)また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。」 A.Ⅰコリント15章:「復活の希望」の章 当箇所によって、主に在って召された方々の告別を、希望と平安の内に進めることができる。 B.講解の部分の概要 1.内容 1~4 パウロは、初代教会が宣べ伝えてきた「福音」を、「最も大切なこと」と見ている。 5~11 パウロは、キリストの復活の確かさを、復 活の主が現れた人々を列挙することにより、確証している。また、自分に対する神の恵みを証しする。 → 教会の中に、死者の復活を否定する人々が現れたので、彼らの誤りを明らかにしている。15章は、当書簡の本論。信者の復活は、信仰のかなめである。 C.テキストの講解 1.15:1~4 a . 3~4節「(3)私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、(4)また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、」 b. 3~4節を中心とした使信: 死は、もともとは人が神に背いたことへの審判として人類に入ってきた。これにより私たちは神に至る道が閉ざされた。しかし、愛なる神は、その永遠の刑罰をキリストに負わせることで、私たちが生きる道を備えられた。更に、キリストが復活されたことで、死は神の国への入口と変えられた。 c.「使徒信条」の原点となる箇所 "Apostles' Creed"の原型は、2世紀後半にローマで、洗礼を受ける者の信仰告白を規定するものだった。主は、処女マリアから生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられて、死んで葬られ、三日目に死人の中からよみがえり、天に昇り、全能の父なる神の右に座された。使徒信条は、受洗志願者の告白の、最小限の条件になった信仰の言葉である。その告白の原点となった言葉がこのⅠコリ15:1~4にある。 2.15:5~11 a . 5、8節「(5)また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。…(8)そして最後に、月足らずで生まれた者のような私にも現れてくださいました。」 b.5、8節を中心とした使信: どれだけ神から離れていても、それゆえに心から悔い改めるなら、復活の主は真っ先にその人のところに現れて下さる。そしていつでも、主に従う、真の人生を始めることができる。 c.マーリンに語られた主 M・キャロザース マーリンは12歳の時、父を亡くす。それからは母一人で、三人の男の子を育てねばならなかった。母はいつも、天国の父親のことや、神様がどのようにして養っていて下さるか話してくれた。彼は、自分たちをこんな目に合わせる神というものに、憎しみと憤りを感じていた。ピストル強盗は未遂だったが、盗難車で陸軍から無断外出し逮捕され囚人に。ギャンブル狂でヤミ屋でもあった。 祖父母は好人物でも、すぐに神を持ち出すので、避けていた。ある日曜夕方、二人は教会の集会に出かける時で、マーリンは逃げ場を失い、仕方なく参加。集会中、マーリンは神からの語りかけを聞く。「今晩、決心して、わたしを信じなさい。今晩決心しないなら、手遅れになる」。その夜、マーリンは主を受け入れた。後に祖父から聞くことに、あの時、祖父は神と祈りの中で戦っていた。「神様、もしあなたがマーリンを変えて下さるなら、私はタバコと噛みタバコを止めます。 たとえ、その為に死ぬようなことがあっても構いません」。そしてまた、父の召天時、彼は輝いて伝えた。「天使が、迎えにここに来ているよ!」。 D.結び 1.a .愛なる神は、罪の永遠の刑罰をキリストに負わせられ、更にキリストを復活させられた。 これにより、私たちにとって、死は神の国への入口と変えられた。 b.いくつであっても、悔い改めに遅すぎることはない。悔い改める者の内面に、復活の主は働かれ、新しい命ある生涯を始めさせて下さる。 2.キリストと共に、自己中心的な自分を十字架につけてしまうことが、新しい復活人生の始まりである。 『ティンデル聖書注解-コリント人への手紙第1』、『コリントの信徒への手紙一』加藤常昭、「御翼」佐藤 順、他 |
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